震災から始まった、「家を守る」という覚悟
私の原点は、1995年、19歳のときに経験した阪神淡路大震災にあります。
昨日まで当たり前にあった街が、一瞬にして瓦礫の山と化す。昨日まで笑い合っていた隣人が、建物の下敷きになる。その光景は、19歳だった私の心に、抜き差しならない問いを突きつけました。
家は、人を守る器でなければならない。人を傷つけるものになってはならない。
この想いが、私を建設の世界へと突き動かしました。それから13年間、現場監督としてRC造・鉄骨造・木造と、あらゆる構造の建物づくりに携わり、修繕や構造改善を通じて、住む方の不安が取り払われ、再び笑顔が戻る瞬間に、代えがたい喜びを感じてきました。
しかし当時の私は、日本の住宅が抱える「もう一つの大きな敵」に、まだ気づいていませんでした。
