断熱リフォームするために、部屋を片づけるのが気が重い・・・

断熱リフォームは片付けや在宅工事が大変なのか?のアイキャッチ画像

エアコンをつけても肌寒いこの家が、リフォームすることで暖かくなるなら・・・

そんなことを思ってはみるものの

「断熱リフォームは家を片付けるのが大変そう」
「何日も職人さんが来るなら気を使う」

このようなネガティブな感情が起きて、結局、厚着をしたり、電気ストーブを買い足したりする方法を選ぶ人が多いです。
たしかに、手軽に寒さを緩和できるという点ではいいんですけどね。

でも、厚着のため家にいるのにリラックスできなかったり、結局、その暖かいのはストーブの前だけだったりと、不満を抱えたままの生活を続けているのが、多くの家の実情ではないでしょうか?

結論から申し上げますと、断熱リフォームは非常に気楽にできるものへと変わってきています。
以前のように、職人さんに気を使って家を空けたりすることや、荷物の移動などもほとんど必要ありません。

最短3日で工事を完了させることができるようになっています。
この記事を読んでいただければ、それが誇張でないことがわかるかと思います。

この記事でわかること

  • 断熱リフォームが「大がかりで面倒」と思われやすい理由
  • 片付けや在宅中の工事が気になるのは当然のこと
  • 内装をできるだけ生かす「そのまんま断熱」の考え方
  • 住みながら手軽に工事できる理由と、事前の現地調査の役割
  • 寒さの原因を実際に確かめてから考える大切さ
瀬崎

この記事の書き手

瀬崎(断熱リフォーム相談室)

一級建築士・省エネ診断士

住宅業界で30年以上。高気密高断熱の家づくりを学ぶために北海道の研修にも足を運び、住まい手から「内装や設備より、暖かさがいちばん気に入っている」と聞いたことが強く印象に残っている。内装を壊さずに断熱する「そのまんま断熱」を推奨し、その家にとってのコストパフォーマンスを第一に、床下や天井裏などの見えない場所も、できるだけ自分の目で確かめてから提案している。

1. 断熱リフォームが「大がかりで面倒」と思われやすい理由

断熱リフォームが大がかりで面倒と思われやすい理由を表す図解イラスト

厚着や電気ストーブは、その場の寒さをしのぐ方法としては役に立ちます。でも、暖房を止めるとすぐ寒くなる、部屋ごとの温度差が大きくて、ストーブの前から離れられない。というケースも多いでしょう。

これは、家全体の断熱性能の不足が原因です。

暖めた空気を家の中にとどめにくい状態になっているため、いくら暖房を足しても、すぐに寒さを感じやすくなります。つまり、その根本原因を解決しない限り、寒さ問題は解決しないんです。

ただ、断熱材を入れるためにリフォームが必要と聞くと、多くの方が、どうしても大がかりな工事を想像してしまいます。壁や床を壊し、家具を全部移動させ、何週間もかけて工事する。その煩わしさを想像すると、寒くても我慢したほうが楽だと思ってしまうのも当然ですよね。

次は、その「大がかり」のイメージの中でも、特に気が重くなりやすい片付けと在宅中の気遣いについてお伝えします。

2. 片付けや職人さんへの気遣いが、いちばん気が重い

断熱リフォームの片付けや職人さんへの気遣いを表す図解イラスト

断熱リフォームを考え始めたとき、多くの方が気になるのは工事そのものより生活への影響です。

家の中を片付ける時間が必要になるのではないか。大切な家具を移動させるのではないか。職人さんが出入りすれば留守にできず、気を使うのではないか。こうした心配はもっともだと思います。

特に、普段から使っているリビングや寝室には家具も荷物もあります。寒さを改善したくても、暮らしが大きく乱れるなら踏み出しにくいですよね。

私は、断熱工事では壊さずにできる方法をまず考えることが大切だと考えています。解体を少なくできれば、室内の片付けや家具移動の負担を抑えられる場合があるからです。それに、工事費用も安く抑えることもできます。

次は、断熱リフォーム相談室が推奨している、内装を壊さない工事についてお話しします。

3. そのまんま断熱は、内装をできるだけ生かす工事

内装をできるだけ生かすそのまんま断熱を表す図解イラスト

家の断熱は、壁だけに入っているものではありません。1階の床の下や、天井の上にも、外の暑さや寒さが室内へ伝わりにくくなるよう断熱材を入れる場所があります。普段は見えない場所ですが、室内の温度に関わる大事な部分なんです。

「そのまんま断熱」とは、名前の通り、今の内装をできるだけそのまま生かして行う断熱リフォームです。たとえるなら、部屋の表側を大きく壊して直すのではなく、家の裏側から必要な手当てをしていくようなイメージですね。

その「裏側」にあたるのが、床下と屋根裏です。床下は1階の床の下にある空間、屋根裏は天井の上から屋根までの間にある空間で、どちらも普段の生活をする部屋とは別の場所です。ここから断熱材を施工したり、空気の通り方を確認したりします。

 

4. 住みながら手軽に工事できるのは、事前の現地調査があるから

住みながらの断熱工事と事前の現地調査を表す図解イラスト

床下や屋根裏から施工するのは、部屋の中から床や天井をめくるのではなく、家の見えない側から作業するようなものです。そのため、室内側を大きく解体する工事と比べると、生活への負担はまるで変わってきます。

普段通りの生活をして頂きながら、同時進行で工事を進められるのも非常に大きなメリットです。

片付けも、家じゅうの家具を動かすわけではありません。主に必要になるのは、床下や屋根裏へ入る場所の周りと、作業の通り道を空けておくことです。

ただ、この手軽さは、どの家でも最初から約束できるものではありません。床下や屋根裏に入れるか、作業できる広さがあるか、断熱材がどんな状態か。それによって、工事の方法も、日数も、空けておく場所も変わるからです。

だからこそ、工事の前にプロが床下や屋根裏に入って、家の状態を確かめておくことが欠かせません。事前に見ておけば、どこからどう施工するか、当日はどこを空けておけばよいかまで決めてから工事に入れます。住みながらの工事を可能にしているのは、この現地調査なんです。

床下も屋根裏も入れない家でも、想像だけで工事の計画を立てることはしません。点検口を設けてから中へ入り、できるだけ自分の目で確かめます。サーモグラフィーや風量計などの器具も使って、目では見えない熱や空気の動きも調べます。

現地調査で特に大事に見ているのが、気流止めの有無です。気流止めとは、床下や屋根裏から壁の中へ冷たい空気が通り抜けるのを止める施工のこと。断熱材が入っていても、この空気の通り道が開いたままだと、断熱材が十分に働きにくくなります。

次は、現地調査で寒さの原因まで確かめると、何が見えてくるのかをお伝えします。

5. 寒さの原因は家ごとに違うから、まず実際に確かめる

家ごとに違う寒さの原因を実際に確かめる様子を表す図解イラスト

同じように「エアコンをつけても寒い」と感じていても、原因は家ごとにさまざまです。

床下の断熱が足りない場合もあれば、天井側から熱が逃げている場合もあります。断熱材があっても、落ちていたり、空気が通ることで働きにくくなっていたりすることもあるんです。

ですので、写真や話だけで「この工事をすればよい」と判断するのは難しいですね。

特に大事なのは、暮らしている方がどこで寒さを感じているかです。足元なのか、部屋全体なのか、朝方だけなのか。その感覚と家の状態をつなげて見ていくことで、優先する工事が見えてきます。

現地調査をすれば、寒さの原因と、住みながらどう工事を進められるかが、工事の前にわかります。片付けや職人さんへの気遣いが気になっている方こそ、まずは家の状態を見せていただくところから始めてみませんか。断熱リフォーム相談室では、プロが現地で家の状態を確かめる無料の断熱診断を行っています。